Rehabilitation
リハビリテーション室
リハビリテーション室
「あと一歩前へ」 あなたの気持ちに寄り添います
リハビリテーションとは
「リハビリテーション」(Rehabilitation)は、re(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)から成り立っています。病気や怪我をした時に機能回復だけでなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、体の不自由が残っても安心して生活ができるような社会を実現することが必要です。
今市病院リハビリテーション室では、病気や事故などで身体に障害や不自由さを抱える人、また加齢により身体機能が衰えた人などに対してリハビリテーションを行います。医師の指示の下、早期より行うことで基本的な動作や歩行・日常生活動作などの運動機能や動作能力の回復を図り、早期の在宅生活への復帰や仕事・スポーツ活動への復帰を目指します。
また、高齢化社会の到来と地域ケアのニーズの増大に対応し、当院では退院前訪問指導を実施して住居改善のアドバイスも行っています。市町村の各種担当者と連絡を取り合い、地域との懸け橋の役割を果たしています。
概要
理念
『主体』はいかなる場合でも患者本人とその家族である。
精神及び身体の不自由(障がい)が、『人』としての『価値』を低めるものではないとの認識を、患者本人及び家族とともに『共有』する。
さらに困難を克服するための『具体的な道筋』を示し、希望を与え、『新たな生活のステージへ共に挑戦する』。
スタッフ
理学療法士 | 6名 |
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作業療法士 | 6名 |
言語聴覚士 | 3名 |
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション施設基準(Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション施設基準(Ⅰ)
特色
- 当院は急性期医療を対象とした一般病院です。日光地区約9万人の地域医療の中核病院として責任を担っています。急性期のリハビリテーションは、リスク管理の徹底、廃用症候群を予防しつつ、治療の早い段階でリハビリテーションを取り入れることにより、寝たきりの防止や後遺症の軽減に努めています。急性期=安静にすることでなく、廃用症候群や後遺症を軽減することが今後の生活の予後にも大きく左右することにつながります。治療の早い段階で体を動かすことで、廃用症候群になることを防ぐだけでなく、回復期病棟への転院など次のステージに進んだ時にスムーズに回復につながる橋渡しになるようリハビリテーションを提供しています。
- 当院では、在宅や回復期病棟につなぐだけではなく、地域包括ケア病棟を中心にリハビリテーションが必要な患者さんの在宅や他院からの受け入れも積極的に行っています。地域包括ケア病棟では、在宅生活を続けるための課題や目標をご本人、ご家族と共有して集中的にリハビリテーションを行います。
- 退院後も長く生活能力を維持できるよう、生活指導や住環境、福祉用具選定におけるアドバイスも必要に応じ実施しています。
部門紹介
理学療法
「歩く」「座る」「立つ」「寝返りをうつ」といった身体の基本的な機能回復をサポートします。その人に適したリハビリテーション計画を考え、「運動療法」や「物理療法」といわれる専門的な手法を取り入れながら、効果的に身体機能の向上を目指します。
作業療法
日常生活動作(食事・整容・着替え・トイレ・入浴)や仕事、家事、趣味活動などの獲得を目指して、さまざまな道具や活動等を用いてリハビリテーションを行い、その人らしい生活を送れるように支援しています。また、自宅や施設の環境に合わせた福祉用具などの検討も行っています。
言語聴覚療法
コミュニケーションや食べることに障害がある方を対象としています。
適切な評価を行って、機能面の改善・獲得・維持を目標に訓練を行います。また、機能的な側面だけではなく、代償手段の導入やご本人・ご家族への助言・指導等も行い、障害があっても「その人らしい」生活が行えるよう支援していきます。
● 対象となる障害
言語障害 | うまく話せない、話が理解できない、文字が読めない、書けない |
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高次脳機能障害 | 忘れやすい、気が散りやすい、複雑な内容を手順通りに進められない |
音声障害 | 声が出にくい、声がかすれる、小さくなる |
構音障害 | ろれつが回らない、うまく発音できない |
嚥下障害 | 噛めない、むせる、飲み込めない |
外来リハビリテーション
こんな症状がある
- 右(又は左)半身が動かしにくい
- 手先がうまく動かない
- 転んだ後、腰が痛くて歩けない
- 最近膝が痛い
- しゃべりにくい
- 言葉が出てこない
- 飲み込みにくい
まずは外来にて医師の診察を受けご相談ください
予約について
予約制になります。初回の際に次回以降のご予約をお取りください。
予約当日のリハビリテーション前には医師による診察が必要です。
予約時間前に診察が終了するよう、お早めにご来院ください。
介護保険をお持ちの方
介護保険にてリハビリテーション(通所・訪問)をご利用の方は、診察の際に医師または看護師にお伝えいただきますようお願いいたします。
リハビリテーションの期間と頻度
病気によって、リハビリテーションを行える期間が決められています。
実施期間や頻度は、都度ご相談させていただくことがございます。
教育関連
新人教育
プリセプター制度(新人1人に先輩1人がつくワンツーマンでの指導)を取り入れており、相談がしやすい環境を整えています。知識・技術などのかたよりなく幅広く学べるように、チーム全体でフォローしています。また、定期的に症例検討や勉強会を開催し、知識・技術の向上に努めています。
研修会参加
理学療法・作業療法・言語聴覚療法の各協会の教育プログラムや、各関連学会への参加などの支援制度があり、積極的に学べる機会を整えています。
実習生の受け入れ
理学療法・作業療法・言語聴覚療法にて、評価実習・臨床実習を受け入れています。必要に応じて、ご相談ください。
地域との繋がり
日光市民の方が年齢を重ねながら健康を維持し、日常の楽しみや生きがいを持ち続けるよう、当院ではリハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)が地域の集いの場や市役所などで介護予防教室、認知症の講話などに積極的に参加しています。
地域包括ケアシステム・地域共生社会の実現に向け、リハビリテーション専門職としてのスキルを活用しつつ、地域の皆さまと協力して取り組みたいと考えています。
来院の際はお問い合わせくださいませ。
photo by Ken Ogo